空の玄関口としてのイメージを向上させる文化型空港の建設 エバーリッチが桃園国際空港第2ターミナルCエリア民間参画プロジェクトで金擘奨特優を受賞
2025.11.28 - 2025.11.28

エバーリッチ免税店は様々な困難を乗り越え、「桃園国際空港第2ターミナル管制エリアCゾーン総合免税店誘致プロジェクト」(以下「本プロジェクト」といいます)を完遂しました。空の玄関口としての桃園国際空港のイメージ向上や地方創生への貢献が高く評価され、財政部主催で台湾の民間参画分野のアカデミー賞と称される「金擘奨」において特優を受賞しました。多くの受賞者の中で唯一の特優受賞企業であり、公益賞の受賞企業としても唯一となるほか、金擘奨特優を受賞したのは四度目となります。これにより、民間企業公共建設参画の模範としての地位を示しました。
感染症流行の影響にひるむことなく粘り強い公私協力により空の玄関口の改装が完了

本プロジェクトは熾烈な国際競争の中、2018年に落札し、2019年に着手しました。履行期間中には新型コロナウイルスの影響を受けましたが、空の玄関口としてのイメージ維持と空港運営の継続を最優先に、エバーリッチは解雇や減給を行うことなく、空港サービスの品質と従業員の生活を守りながら事業を進めました。2022年に感染症の流行が収束すると、施工上の問題点を克服するため大量のリソースを迅速に投入し、2025年のプロジェクト完了に向けて昼夜を問わず作業を進めました。エバーリッチの江建廷総経理は受賞の際に、財政部、交通部、桃園国際空港、各関係者の全面的な支援に感謝するとともに、PPP(Public-Private Partnership)精神の実践を表明し、従業員に謝意を伝えました。
世界で唯一の文化型空港 グレードアップした3つの旅客体験
新型コロナウイルスの流行と市場の変化という厳しい状況の中、政府補助を受けず独自に資金を投入した本プロジェクトは、「人文」を核とし、「台湾を発信し、世界とつながる・心ときめく動線」をテーマに、5年の月日をかけて桃園国際空港第2ターミナルCゾーンを完成させました。世界屈指の「文化型空港」となり、免税ショッピング、飲食サービス、公共スペースという3つの旅客体験を全面的に向上させました。

免税ショッピングサービスでは、グローバルな製品をセレクトし、多岐にわたる世界的トップブランドを導入することで、世界水準のショッピング体験を提供しています。同時に、文化部所属の博物館10館以上のグッズを取り揃えた「博物館商店」や、では金門高粱酒、OMARウィスキー、カバランウイスキー等の国際的な賞を受賞したアルコールを揃えた「台湾菸酒館」を展開。また、「文萃市集」では地元の青年が創業したブランドやESGブランドを支援しています。レトロな氷菓店、廟でのお祈りなどをテーマにした空間演出も取り入れ、国際感と台湾文化が融合したショッピング体験を実現しています。

飲食面では、双月食品社、小王煮瓜などのミシュランガイドが推薦するレストランのグルメや、世界トップクラスのハンドドリップコーヒーやコーヒー豆を取り扱っています。その他にも、定番の台湾風唐揚げ、タピオカミルクティーなどを取り揃えた「街口食趣」グルメエリアもあります。また、「全国十大米どころ」の栄誉を獲得した大賀米を産地直送にて仕入れており、空の玄関口にて地元の米料理を提供することで旅客の舌をより豊かに満たしています

同時に、AIインタラクションや台湾のローカル文化を取り入れ、10室の従来型待合室を全面リニューアルしました。「島嶼漫遊」では6つの離島の魅力を紹介し、「台縁待合室」では原住民、客家、閩南の文化をテーマに空間を構成。台湾の観光と文化を促進するものとなっています。長年にわたり台湾文化の促進に尽力してきたエバーリッチは、中華文化総会からも高い評価を受けています。また、世界的なサステナビリティの流れに呼応し、6.5トンのリサイクルガラスを活用した「輝く琉璃体験プール」を設置しました。これは、グリーン循環経済の実践と持続可能な経営へのコミットメントを表現しています。
途切れることのないサービス、地方創生への支援にて審査員、桃園国際空港から高い評価を獲得

審査員は、本プロジェクトによる改装期間中においても「途切れることのないサービス」という原則を守り、難度の高い夜間工事中でもターミナル運営や旅客動線への影響を最小限に抑えたことを高く評価しました。同時に、公共スペースの改装やスマートでユーザーフレンドリーなデザインを通じて、効率と温かさを兼ねた旅客環境を作り上げたこと、そして地元ブランドとの積極的な連携や台湾中小企業による海外向け販売を支援したことについても高く評価しました。
「エアポートアライアンス」の大切なパートナーとして、感染症の流行により旅客数が大幅に減少し、空港運営が困難に直面した際も、エバーリッチは自らの役割を果たすため、空港運営の支援に尽力しました。この揺るぎない姿勢と強い責任感は、桃園国際空港会社からも高く評価されています。

エバーリッチは30年以上にわたって免税店業界に深く携わり、誠実さ・専門性・革新性・公益性という経営理念を堅持してきました。また、「社会奉仕で、公共の利益を目指す」という理念のもと、「全員ボランティア」文化を推進し、従業員とともに公益活動に取り組んでいます。今年は、2008年、2012年、2013年に続き「金擘奨」特優を再び受賞し、さらに公益賞を受賞した唯一の企業となりました。
エバーリッチは、世界情勢や市場の急速な変化という不確実性に直面しながらも、初心を忘れず、専門性の向上とサービス品質の徹底に努めています。今後も桃園国際空港と連携し、旅客体験を向上させることで、桃園国際空港の評価向上に貢献していくとともに、台湾の国際的な玄関口としての競争力強化に尽力してまいります。