針と糸がつむぐ時の物語｜府城光彩繍荘刺繍展

府城台南は、古くから工芸が集う地として知られ、府城光彩繍荘の原点でもあります。私たちは伝統刺繍の繊細な技法を受け継ぎ、長年にわたり宗教関連作品、文化財修復、日常生活の織芸に取り組んできました。創業者の林玉泉氏は、67年にわたって刺繍工芸一筋に人生をささげ、宗教・民俗・文化の分野に数多くの作品を残し、台湾の伝統刺繍の礎を築きました。現在の継承者林婕瑀氏は父の志を継ぎ、若き工芸者たちとともに府城光彩繍荘の地で刺繍文化の継承と発展に取り組んでいます。近年では、アーティストや学者、現代のデザイナーたちと協力し、刺繍技術をファッションやインスタレーションアート、カルチャーグッズといった多彩なジャンルへと広がりを見せています。

本展では刺繍工芸が素材・形式・文化的文脈の中で、どのように新たな視点と姿を生み出しているのかをご覧いただけます。すべての作品は私たちの土地・歴史・生活を物語っています。伝統とは、決して遠い存在ではありません。それはしなやかに、時代とともに歩んでいるのです。針と糸が織りなす文化の旅へ、ぜひお越しください。府城の温かみある刺繍芸から、台湾の深い精神と繊細な感情を感じていただけます。

針と糸がつむぐ時の物語｜府城光彩繍荘刺繍展

展示期間：2025/8/15-2025/10/15

展示場所：松山空港カルチャーギャラリー

指導機関：松山空港 (logo)

主催機関：財団法人エバーリッチ基金会

協力機関：エバーリッチ免税店、府城繍莊